ダイビング器材/ダイビングマスク1
[ダイビングマスクの必要性]
ダイビング器材としてのマスクは水中で視界を確保する大切な器材です。
人間にとっては目から入ってくる情報が一番大切です。
目で見るもの以外にも身体に与える情報は、海中の音や水が体を包む感覚、水温や圧力など多彩です。
ですが、まずダイバーに訴える情報としては目からの情報でしょう。
人間は水中でマスクなしに目を開けてもボンヤリとして焦点が合わず殆ど何も見えません。
もちろん全く意味が無いほど見えない訳ではありません。
ぼんやりと何かが見えます。
ですが拾う情報としては驚くほど正確性を成さないのです。
どうしてでしょうか?
[ダイビングマスク無しでは何故見えないの?]
人の眼は、光(情報)が角膜に入る際に角膜と空気の屈折率の違いによって物を見ます。
角膜と空気の屈折率の違い、屈折力の違いを元に見えるように調節されています。
人の眼がものを見るときは空気が必要という事ですね。
ダイビングマスクは眼と水の間に空気層を作る事が目的となります。
[誤差の少ないダイビングマスク]
屈折率の違いにより水中では物は大きく近く見えます。
ダイビングマスクに限って言えば、眼とガラスまでの距離が多ければ多いほど物の大きさや距離が実際の大きさや距離より近く、大きく見えます。
小さな誤差ですが、人によっては重要かもしれません。
眼とガラス面が近づけば近づくほど屈折率の違いによる物の見方の誤差も少なくなります。
ですが、どんなダイビングマスクを使っても結局は実際のものの大きさや近さは異なって見えてしまいます。